瓦屋根が広がる小さな集落 | 築紡|根來宏典

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2017年8月18日(金)

瓦屋根が広がる小さな集落


善福院は、和歌浦湾から少し山間に入った谷間の小さな集落に位置します。

その集落が、とても美しかったので散歩することに。
善福院同様、美しい瓦屋根が広がる集落です。
起伏ある集落ですので、瓦屋根を見下ろす光景も多々あります。

瓦屋根に設けられたトップライトを発見。
瓦4枚とトップライトとが一体成型で焼かれています。
こんなの初めて見ました!小さくて可愛らしい。

起伏を利用して、集落内には水路が張り巡らされております。
水路に面して湾曲した塀。天端には、瓦が載っています。
テーパーを取った三段構成による横方向のラインが伸びやかで美しい。

自然石を積み上げた擁壁。
それを挟み、湾曲しながら枝分かれしていく小路。
どちらに向かうも、この先の風景に期待感高まります。

生垣と生垣の間の小路、その先には土壁の小屋。

自分の庭から採れる土を使って壁に塗ったようです。
ため息がでるほど美しい。

集落の裏山は、みかん畑。
地形と混然一体となった集落、美しい風景です。

裏山のみかん畑へと通じるトロッコのレールが張り巡らされています。
どこに目を向けても美しい景色、さらにその先の美しい景色にも期待感が高まります。
奥深さを感じる、なんとも魅力的な集落が、そこにはありました。

根來宏典建築研究所