築地居留地のシンボル的存在「聖路加国際病院」です。
東京都選定歴史的建造物にもなっています。
基本設計はA.レーモンド、実施設計はL.V.W.バーガミニー、1933年に竣工した建物。
バーガミニーは、昨日のブログでも紹介した「お菓子の家のような家」の設計者です。
建物全体の平面計画は十字型のプランをしており、その両翼は建て替え。
エントランスから尖塔、礼拝堂のある中央部分のみが保存されています。
玄関を入るとギャラリーのような長い廊下。
病院とは思えない装いで、ちょっと躊躇います。美術館のような雰囲気です。
突き当りには基壇が設けられ、病院の創設者・トイスラー博士の肖像が飾られています。
その両脇に回り込むように階段。階段を上がった正面に、礼拝堂があります。
装飾されたRCの梁が格天井のようで、重厚でクラシックな装いとなっています。
階段脇の照明器具のデザインが美しい。
こちらは、孔雀模様の真鍮製照明器具。惚れ惚れするほど美しい。
階段を上がると礼拝堂。堂内は写真撮影禁止です。
堂内の天井は高く、交差リブボールトの本格的なゴシック様式。
礼拝堂の後方には荘厳なパイプオルガン。その音色が心に響きます。
礼拝堂を振り返ると、談話室。
パントリーも付いており、結婚式の披露宴などの会場としても使われるのだと思います。
配されたクラシックな家具。
外の緑を長めならが、優雅なひと時が過ごせます。
建物の裏手に回ると、礼拝堂の外観。デザインは、ネオ・ゴシック様式。
ここは日本か???と思う街並みを形成しています。