ワンコインの幸せ | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2017年5月16日(火)

ワンコインの幸せ


文久3年(1863年)創業、江戸時代から続く銀座の銭湯です。

昭和32年にビル内の銭湯として改築(それでも古い)されていますが、
昔ながらの銭湯の雰囲気は継承されています。
金春(こんぱる)とは、江戸時代、この界隈に金春流の能役者の屋敷があったことが由来。

路地風の店構えで、洗い出しの三和土に導かれるアプローチ。
内部に待合ロビーはないので、ここは待合空間にもなっています。

風情ある下駄箱。鍵は、昔ながらの「木札」です。番台を介して、脱衣室へ。

脱衣室の天井は高く、格天井。男湯女湯は別々ですが、天井は繋がっています。
関東大震災後に設けられたという、神棚に見守られ。

そうそう、東京都内の銭湯の料金って、一律なのですね。
銀座のど真ん中の銭湯も同じって、、、贅沢な気分。
散歩ついでに立ち寄る、銀ブラの楽しみ方の一つです。

江戸時代から庶民の社交場、憩いの場としての機能を果たしてきた銭湯。
中央区(9軒の銭湯)では、月に2回「ふれあい銭湯」という機会があります。
その日は、中央区在住者ならワンコインで入湯できるんですよ!
幸せな時間です。

根來宏典建築研究所