続いて訪れたのは、秩父にある『金子製材』さん。
原木を仕入れ、製材し、乾燥し、その材を出荷するまでの工程を司る製材所です。
仕入れた原木は、まず皮を剥くところから。皮はボイラーの燃料や堆肥として再利用。
製材された柱を前に、熱弁する金子社長。
製材の見方、強度のこと、含水率のこと、赤身と白太のこと、、、丁寧に教えてくれます。
積み上げられた梁材。迫力あります。美しいです。
羽柄材。丸太から柱や梁を製材した際に出る残材なのですが、
間柱、根太、垂木、野縁などに活用されます。
木材を余すところなく活かす、その計画性をもった行為を「木取り」といいますね。
金子製材さんの凄いところは、JAS規格の認定工場であること。
埼玉県内でJAS認定の構造材を出荷できる工場は、現在2社しかありません。
JAS材として出荷するためには、一本一本、グレーディングという検査が必要。
グレーディングとは、木材の強さ(ヤング率)や含水率などを計り、表示することです。
印字しているのは、会社の宣伝ではなく、出荷元や品質を証明するものなのです。