秩父の木 その1 キコリさん | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2016年12月12日(月)

秩父の木 その1 キコリさん


12月10日(土)、家づくり学校2年生『木材』の授業で、秩父に行ってきました。
引率講師は、古川泰司先生です。

秩父の山奥で、樵(キコリ)の上林さんと待ち合わせ。
10時に待ち合わせしたのですが、すでに朝から一仕事終えてきたキコリさん。
キコリさんって、童話の中の人???と思われている方がいるかもしれませんが、
本当にいるんですよ(笑)
ちなみに上林さんは、日本のキコリ100人にも選ばれております。

近年、キコリさんも業態が変わってきており、素材生産者と呼ばれます。
数人で山に入り、協働して木を伐採をするキコリさんたちもいれば、
上林さんのように伐採から搬出まで全て一人でやる人もいます。

上林さんの山に入って、立木を切り倒す様子を拝見。
険しい斜面に腰を据え、チェーンソーを勇ましく振るうキコリさん。

立木の倒れる瞬間、固唾をのむ我々。
切り倒す方向、搬出ルートなど、全て計算済み。

切り株の様子。
手で触ると、その瑞々しさがよく分かります。

上林さんがチェーンソーを使って器用に切り刻み、丸太断面の仕組みを解説。
赤身・白太のこと、板目・柾目のこと、強度のこと、腐りやすさのこと、木の成長のこと、
水の吸い上げのこと、間伐のこと、間伐だけではダメで枝討ちのこと、、、

伝えたいことは、山ほどあるようです。
最後に「また山に来てください」という、キコリさんの一言が印象に残りました。

根來宏典