始めに訪れたのは『龍神村木材共販所』です。
龍神村森林組合が運営する「原木市場」で、各製材所さんが買い付けに来る所。
眞砂組合長の解説。流通のことや、太さや長さ、図り方、
原木の良し悪しのポイントなどを教えてくれました。
一本一本に出荷者の名前なども記載されています。
せりが行われ、一本一本の値段が決まっていきます。
ここで購入された原木が、トラックに積み込まれ、各製材所へと搬送されます。
続いて訪れたのは『伐採現場』。85年生の森林です。
大木が切り倒される様子は圧巻。
伐採のお話のみならず、日本の林業の現状のお話などもお聞かせくださいました。
伐採された木材は、ワイヤーロープを使って、
林道へと繋がる一時集積場(土場)まで搬送されます。
この運ぶ方法を架線集材といい、スケールもダイナミックです。
架線集材を操る集材機。細かなテクニックを披露してくれました。
距離が遠かったり、視界外の木材を運ぶわけですから、
無線で連絡を取り合うなどのチームワークが必要な作業です。
土場に運ばれた木材は、玉切りに。基本は4メートル。数人づつのチームに分かれており、切断場所は班長が指示。節、曲がり、水割れなどを避け、長年の経験によって、無駄なく切断されていきます。
紀州材の産地は、和歌山県。古くから「木の国」と呼ばれ、林業が盛んな地域。県土の77%が森林です。特に、ここ龍神村で採れる木材は「龍神材」というブランドで呼ばれ、良質。ヒノキ、スギの両方が採れ、ともに年輪が細やかで、色合いが美しく、強度が強く、品質が安定しているのが特徴です。