練馬の住宅 外壁は焼杉 | 築紡|根來宏典

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2016年3月23日(水)

練馬の住宅 外壁は焼杉


『練馬の住宅』外壁工事「焼杉」貼りが始まりました。

焼杉は、杉板の表面を焼いて、炭化させることで耐候性、耐久性を増します。
よく瀬戸内海の海辺の住宅で、昔ながらに見られる工法ですね。
良質な国産木材に拘った住宅ですので、このコンセプトにもピッタリの仕上げです。
準防火地域だからといって、外壁に木材を使うことを諦めることはありません。可能です。

今回の住宅では、2種類の焼杉を使い分けています。
焼きっ放しのものと、少し掻き落としたもの。
前者の方が炭が厚い分、耐久性は高いのですが、炭が手に付きます。
後者は、炭が手に付きにくくするため、炭を落とすのですが、その分、耐久性は落ちます。
それを補うため黒い塗装をし、その耐久性に期待することになります。
もちろん後者の方が値段は高くなります。

使い分けとしては、基本的な外壁は焼きっ放しを使い、
縁側や中庭、物干場といった人が手に触れやすいところには、掻き落としを使っています。
掻き落とし部は、将来、塗料の上塗りをすることも想定し、
足場が必要になる高い所は焼きっ放し、手の届く所は掻き落としにしているとも言えます。

まずは、2階の寝室前に設けた中庭の外壁から貼り始めました。
そこには、テーブルとベンチが、、、作業台です。
焼杉に囲まれた空間は、落ち着きがあり、なんとも居心地が良く、
しばし座って佇んでしまいました。

根來宏典