練馬の住宅 床暖房配管 | 築紡|根來宏典

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2015年12月25日(金)

練馬の住宅 床暖房配管


床暖房の選定って、悩みますよね、、、、

電気式なのか、温水式なのか、、、
熱源は、電気、ガス、灯油、ハイブリッド、、、
さらにはパッシブデザイン、太陽熱、地熱、オンドル、、

どれが一番ということは、ありません。
建主の好み、空間のつくり方、素材の選定、立地、イニシャルコスト、ランニングコスト、、、諸条件の中で、最適解を探ります。
設計の自由度とは、そういった考える力を持つことだと思います。

今回の床暖房は、蓄熱式の輻射熱を使った全面床暖房。
土間コンクリートを蓄熱体とし、温水で家全体の床下(土間)を温めるもの。
コンクリートの温まりやすく、冷めにくいという特質を活かしたもの。
熱源は、電気式ヒートポンプ。いわゆるエアコンの室外機と同じです。
電気代が安価なのが最大の魅力であり、夏には床下冷房として活用することも可能です。
電気消費のピークシフトである深夜電力を使えば、なお経済的です。

上の写真は、その配管の様子。
基礎の上に、断熱材を全面に敷き込み、
蓄熱コンクリートの割れ防止メッシュと床暖房配管の施工状況。
この後、厚さ100mmの蓄熱コンクリートが打設されます。

写真右手、温水パイプを縦に配管している部分は、土間空間。
結構広い。この住宅の象徴的な部分でもあります。
土間は一般的には寒い空間なのですが、居室同様に暖かい空間となる設計です。

今回採用している床暖房は、ちょっと特殊なのですが、
この工法を何度か経験している工務店にお願いしているので、
建主さんにとっても、私にとっても安心です。

根來宏典