藤沢の平屋 上棟 | 築紡|根來宏典

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2014年12月10日(水)

藤沢の平屋 上棟


『藤沢の平屋』が上棟しました。

57×210mmの垂木が、屋根勾配に合わせて303ピッチで架けられています。
天井表しの住宅なので、こちらの垂木は室内に表れる仕上げ材となります。
スパンを9mほど飛ばしているところは、鉄骨梁で補強するなどの工夫もしました。

屋根の上では、大工さん達が縦横無尽に飛び回っています。
私も垂木の上に乗って歩こうとしたのですが、怖い、、、足が震えてしまいます。
邪魔にならないよう、端っこの方で、おとなしくしていました。

上棟の時は、独特の緊張した空気が現場に流れます。
私が現場に到着しても、現場監督は、私の傍に来て挨拶もしません。
誤解しないでくださいね。良い意味ですよ。

現場監督は、職人さん達に気を使い、安全管理を徹底し、
作業しやすい環境を作り上げるのです。
それはそれは、設計者なんて目に入らないほど、緊迫しているのです。
もちろん私は、この空気感が好きなのです。

夕方、作業が終わると、建主さんが、上棟式を設けてくれました。
職人さんたち一人一人、丁寧に労いの言葉を掛けてくれました。

設計依頼を受けたのが、ちょうど2年前。
ここまでの道のりは長かった分、私の思いも一入。
頼もしい現場監督と職人さんたちに恵まれました。
最後まで、何卒、宜しくお願いいたします。

根來宏典