マンション共用部リノベ 芦野石の寅目 | 築紡|根來宏典

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2014年9月9日(火)

マンション共用部リノベ 芦野石の寅目


大阪府箕面市で工事中のマンション共用部リノベの床『芦野石の寅目』貼りの様子です。

芦野石の「寅目」の紹介は、コチラ≫
希少価値の高い素材を貼っています。

石の種類もそうですが、仕上げ方にも色々あります。
「研磨仕上げ」としては、本磨き、水磨き、荒摺、、、
「粗面仕上げ」としては、ジェットバーナー、ウォータージェット、ショットブラスト、サンドブラスト、、、
「叩き仕上げ」としては、ビシャン、小叩、ノミ切り、、、
「割肌仕上げ」としては、割り放し、、、
その他にも、コーピン挽き、チェーン挽きといった仕上げもあります。

元々は「ショットブラスト」で設計していたのですが、機械が壊れてしまったとのこと(苦笑)
そこで、ちょっと高価になりますが、「チェーン挽き」に切り替えました。
チェーン挽きというのは、石を丸鋸でスライスするのではなく、チューンでスライスします。
そのチェーンの挽き目をそのまま活かした仕上げです。

これが好転して、とても良い感じに貼り上げっています。
石のサイズは600×300mm。それを縦横に敷き詰めています。
チェーンの目が、石の貼り方の縦横の方向性に陰影をつけて、助長しているのです。
同じ石、同じ採掘場で採れた石でも、天然石ですので、一枚一枚色や柄が異なります。
その異なり感を上手く惹きだしております。

マンションのオーナー曰く「想像していたよりもずっとインパクトがあって、雰囲気が良い」、
管理人さん曰く「歩きやすく、足が疲れなくなった」と、仰ってくれています。

根來宏典