先日、青山界隈を散策していた時、『るるる阿房』に遭遇！
建築家・齋藤裕氏による設計・監理、1980年に竣工した住宅です。
完成後33年とは思えないほどの美しさ。
建主さんが大切に使っておられるのだと思います。感動しました。
齋藤裕といえば、建築家としても素晴らしい住宅を設計されておられるのですが、
メキシコの建築家『ルイス・バラガン』を日本に紹介し、衝撃を与えました。
齊藤裕【写真・著】による『ルイス・バラガンの建築』については、コチラ≫
私がこの本を目の当りにしたのは、大学3年生、大学の図書館にて。
バラガンによる色彩豊かな建築、メキシコという風土がもたらす光と影、
これらと呼応する水の使い方と構成力に魅了されました。
この本を図書館で借りて、3か月ほど延長しながら返さず眺めていたのを思い出します。
大学を卒業後の修業時代1年目のこと。
齋藤裕の建築が見たいと思っていたところ、『Bar ちめんかのや』がオープン。
齋藤裕の建築は、住宅が多く、殆ど見れません。
『ちめんかのや』も元々は1988年に完成した住宅で、
1995年よりバーとして活かされております。
毎日終電まで働いていた就労環境でしたが、
所長の居ない日に、1時間ほど早く仕事を切り上げ、
この『Bar ちめんかのや』に閉店ギリギリに駆け込んだのが懐かしい。
お酒を飲む時間もない時間に駆け込んだにも関わらず、
お店の方が嫌な顔をせず、どうぞ自由にご覧下さいと。
とても居心地の良い空間でした。『Bar ちめんかのや』については、コチラ≫
『るるる阿房』『ちめんかのや』ともに、素晴らしい施主なんだろうな～と思います。
他人事ながら嬉しくなります。