家づくり学校・特別授業 数寄屋大工 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2012年9月28日(金)

家づくり学校・特別授業 数寄屋大工


昨日は、家づくり学校の特別授業として、数寄屋建築の勉強をしてきました。

特別授業の対象は、家づくり学校の3年生、4年生。
場所は、東陽町にあるギャラリーエークワッド。
そこで開催されている竹中大工道具館巡回展『数寄屋大工-美を創造する匠-』の見学です。

やはり目を引くのは、入り口に置かれた実物大の茶室構造模型。
大徳寺玉林院蓑庵をモデルにしたもの。
木舞、力貫、通し貫、連子窓、下地木舞、壁留、指し石、、、、
各部材に名前、その説明が書かれているので理解し易い。

そして今回の特別講師は川崎君子先生。川崎先生のお話は、コチラ≫
展示会では表現しきれない茶室の奥深さ、そして設計についてお話くださいました。
柱と敷居の納め方の関西と関東の違いや、釘一本一本の形状の違いや、その意味。
気が付けば、知らないオジサンも川崎先生の説明に耳を傾けており、質問まで(笑)

茶室を構成する美の要素は、構造だけではありません。
障子、襖、引手金具、銘木、畳、野根板、網代、竹、土壁、、、さらに大工道具。
そして、それを作り上げる大工の技。

数寄屋建築なんて設計する機会はないかも知れません(イヤ有るはず!)が、
現代建築に応用できるポイントも沢山あります。
今回、私が得た収穫は『筍ヅラ』。美しい!早速、使います。

本展の会期は、8月20日〜9月29日。明日までです。お勧めです。

根來宏典