早速、職人さんにホゾ組み加工の様子を見せてもらいます。
上の機械は、刃が何枚か回転しており、早くて何が何だか分かりません・・・。
この機会を通すと、こんな複雑な加工が出来あがり。ホゾ組のオスの方ですね。
シンプルな機械に見えるが、凄いぞ。
ホゾ組みのメスの方の堀加工の様子。それにしても荒川さんの作業場は綺麗だ。
こういった加工をすると当然木クズが出るのですが、追っかけ掃除が行き届いている。
職人さん達のチームワークも素晴らしい。
芸術の世界ですね。「一重菱」や「井筒割菱」、「桐麻の葉」や「二重蜀江」といった感じで、
それぞれの組み方に名前があるようです。
日も陰ってきた所で青空教室。講師は、今回の建具見学をコーディネイトして下さった荒川さん。
建具の世界を一朝一夕で勉強出来るもんではありません。
ですので、障子に絞ってお話し下さいました。
荒川さんには、プリントを用意戴いたのですが、その教科書はコチラ『建具製作教本』。
全国建具組合連合会が作った本。3篇あります。
去年のことです。見学会をするにあたって、事前打合せをするのですが、
その際に荒川さんがアンチョコのように見ていた本。
その本何ですか?と訊ねたら「建具屋さんの教科書で設計者が見るような本ではない」と。
中を見せてもらうと、それはそれは素晴らしい!!
即行でこの本売って下さい!!と言って、手に入れました。
確かに設計者がここまで知らなくても良いのですが、
これを知らないと本物のデザインができないと思うのです。
最後は、荒川さん手配によるバーベキュー。暑い熱い一日となりました。
根來宏典