植木 深大寺 その2 泥の研究 | 築紡|根來宏典

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2012年6月12日(火)

植木 深大寺 その2 泥の研究


午後からは、深大寺周辺に植木畑を持つ『曼珠苑』の親方・内田清市さんにお世話に。

親方のお話を聞くにあたり用意された場所は、曼珠苑が所有する茅葺き屋根の民家。
築120​年の元養蚕小屋だそうです。そこの広間をお貸しくださいました。
アルミサッシなどに変えることなく、趣は昔のまま残っております。

曼珠苑は、植木の生産・卸業を営む会社です。
親方は、その傍らNPO法人藪会(樹勢回復研究会)の会長も務めております。
長年に渡り、土壌の研究を重ねている方。
樹勢回復には、土壌改良の良否がその成否を決めるといっても過言ではないそうです。
藪会については、コチラ≫

親方は、日本だけでなく、世界各国の泥(土壌)を集め、
樹性とpH(酸性・アルカリ性)や塩分濃度との関係を調査しているそうです。

木々が茂っている土壌はpH5前後が多く、植栽には望ましいのだそうです。
これらは、樹種や立地などによっても異なります。
屋久島はpH4.4とか、海辺はアルカリが強く『松』が適してるとか。

講義の後には、朝採れの無農薬きゅうりを出してくれました。
ご馳走様でした。とても美味しかったです。
植木は酸性土壌、野菜はアルカリ土壌、性質は正反対だそうです。

根來宏典