最後は、小山に移って『録ミュージアム』にお邪魔してきました。
塚田録氏の収集コレクションを紹介する私設美術館です。
建築と庭の設計・監理は、中村拓志氏。
広い道路に面する市街地に位置するが、街の喧騒とは一線を画し、
そこには異次元の空間が存在していました。
木も、建築も、人も、その居場所を喜び、楽しんでいるようです。
建築と庭とが一体となった魅力的な配置構成。
内部空間の様子。美しい曲線からなり、柔らかい光の入り方も空間構成の一つ。
屋根の形状から出来た内部空間か、内部空間から屋根の形状が出来たのか。
トップライト。森の中と言うより、洞窟の中に居るような感覚です。
可愛いインテリアの一面。
カフェでお茶を戴く。大人数は似合いませんね。
お茶を飲み始めると、オーナーが来て「何でも聞いてください」と。会話が弾みます。
大人数で押し掛けると、ご迷惑かなと思い、事前に連絡を入れておきました。
バスが到着すると、オーナーが雨の中、駆け寄ってきてくださいました。
ご自由にどうぞと、隅々まで見せて下さいました。
足元に付いていた泥で、内部の床を汚してしまいました。
それでも、我々の質問に気持ち良くお応え下さいました。
最後はバスが出発するのを、雨の中、見送って下さいました。
素晴らしい建築が、素晴らしいオーナーにさせるのか。
オーナーが素晴らしいから、建築も素晴らしくなるのか。
何よりも印象的だったのは、オーナーがこの建築を大切にしていることでした。
至福の時間を過ごさせていただきました。感謝。