塔の家 | 築紡|根來宏典

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2012年2月21日(火)

塔の家


ワタリウム美術館の斜め前に、存在する『塔の家』。

建築家・東孝光氏の設計による自邸(1966年竣工)。
6坪の土地に、地下1階、地上5階建ての鉄筋コンクリート造。
建築面積は3.6坪、延床面積19.7坪。

内部は扉が一切なく(トイレも浴室も)、
吹抜けとスキップフロアで繋がったワンルームの空間です。

郊外に庭付き一戸建てを求めて移り住んでいく全盛期、
建設当時は、狭い土地に高くそびえる塔の様な家だったんでしょうね。
現在は周りのビルに埋もれておりますが。

都市住宅に多きな影響を与えた住宅です。
あるテレビ番組で、生活の様子が紹介されておりました。
6層もあるフロアを、奥さまが毎日上がったり下がったり。
階段を丁寧にお掃除されておりました。

奥さまは「東の家に暮らせるだけで幸せです」と一言。その時の映像が忘れられません。

根來宏典