鍛鉄 その2 木・ガラス | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2011年2月2日(水)

鍛鉄 その2 木・ガラス


松岡さんたちが扱っているのは、鉄だけではありません。

木やガラスなども扱っております。
鉄の魅力を活かすための素材、素材の魅力を活かすための鉄。
相互補完し合いながら、場を形成するということでしょうか。
横擦りガンナを手に、木を扱うことの魅力を説明をしてくれる松岡さん。

テーブルなどの板を仕上る時、普通はカンナなどで平らに仕上るのですが、「平にするのが目的ではなく、景色をつくる」のだそうです。枯山水をつくる感覚でしょうか。
節があれば、それを景色に見立て、その部分を少し高くしたり、
動き・流れをつくるために木目に合わせて低くしたり。
お皿やカップを置く際は支障ないが、手で撫でると優しく凹凸を感じる。そんな感じです。
基材となる板は、クセのある物の方が面白いそうです。

こちらは、腐った木の土に埋もれた根っ子。
一度テーブルに使った板の切端だそうで、残った部分も大切に保管。
松岡さんは、現代における鍛鉄界の『利休』でしょうか。

鉄でフレームを作り、隙間にガラスを嵌めこんだステンドグラスのようなガラス。
松岡ワールドに惹き込まれてしまいました。

根來宏典