建具 その1 手加工 | 築紡|根來宏典

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2010年7月1日(木)

建具 その1 手加工


6月26日、家づくり学校2年生の第2回目「建具 探訪」が行われました。

講師は、校長先生でもある泉幸甫氏。
探訪先は、手加工を得意とする『田中建具』と、NCカッターを導入している『畑産業』の2箇所です。
まず午前は、東京都東村山市にある『田中建具』に訪れました。

建具職人さんが障子の組子製作を実演。
こちらの職人さんは、無口で寡黙。腕の良い職人は、多くを語らないそうです。
でも初めて製作風景を見る我々を横目に、時折見せる自慢げな笑顔が素敵でした。

フラッシュ建具の圧着の様子です。こちらのプレス機で出来る建具のサイズは、2400×1200まで。
別のプレス機を使えば、これ以上の大きさの製作も可能です。

田中社長自らが、建具について色々と教えて下さいました。
建具の素材と言っても、米杉、スプルス、ナラ、米松、秋田杉、ラワン・・・などなど。

素材は材木屋から購入するのですが、建具専門の材木屋さんというのがあるそうです。
実は建具用の材木って、反りの問題があるため、真直ぐな材料が必要で、けっこう高価なんです。
以前は、木場まで買出しに行っていたそうですが、
最近は景気が悪いこともあって、逆に売りに来てくれるそうです。

こちらの『田中建具』、手加工で建具を製作している会社としては、東京で一番大きいそうです。
総勢は20名。その内18名は建具職人。
昔の職人は、貰った給料のほとんどを自分の道具に注ぎ込んだそうです。
田中社長も若い時は、そうだったそうです。とっても魅力的な建具屋さんでした!

根來宏典