裏庭にも拘りを @祐天寺の家 その8 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2016年1月29日(金)

裏庭にも拘りを @祐天寺の家 その8

裏庭の様子です。

 

元々は、アプローチ廻りの造園だけの予定だったのですが、建主さんが「今回お願いしている植木職人さんが、とても良い感じのお庭を作ってくれそうなので、南側の裏庭も合わせて造園して欲しい」と、追加工事を出してくれました。
お庭にも拘りたい私としては、本当に嬉しいお話。

 

横長のスリット窓は、書斎の窓。その傍には、アオハダ(青肌)。
アオハダは枝の伸びが遅く、剪定があまり必要ないことが特徴。
樹皮が薄く、これを剥ぐと青い肌が見えることが名前の由来。
その美しい肌が、近くで見えるように書斎の窓際に寄せています。
書斎の椅子に座った時に、アオハダの枝の広がりや葉っぱが見えるように配置。

 

隣地境界には、ヤマボウシ(山法師)、ソヨゴ(冬青)、シャラ(娑羅)を植樹。
アオハダとヤマボウシは背の高いのを選んだので、ソヨゴは少し背の低いのを選定。
背の高いアオハダとヤマボウシは落葉で、ソヨゴは常緑。
夏は葉っぱで太陽を遮り、冬は葉っぱが落ちて室内に太陽を取り込む。そして背の低いソヨゴは、足元を常緑で飾るようにバランスを考えてセレクト、配置しています。

 

その他にも、ヒメクチナシ、ヤマブキ、シロヤマブキ、チャノキ、イチゴノキ

といった低木を、足元に植えています。

 

奥さまが好きなのは、アジサイ。これは、その時期になれば、植え込む予定。
また今後は、お子さんがアサガオやヒマワリなども持ち帰って来るでしょう。
そういったものを子供と一緒に植えて、土いじりができるように、
あまり作り込まないようにしながらも、野趣溢れるお庭を目指しました。

 

砂利は、京都産の新南部。落ち着いたサビ色で、雨に濡れると鮮やかな茶色になります。
砂利の下には、防草シートを敷きこんでいるので、雑草も生えてきません。