ワンルームの水廻り @昭和モダン・リノベ その8 | 築紡|根來宏典

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2014年12月24日(水)

ワンルームの水廻り @昭和モダン・リノベ その8

洗面・脱衣室の様子です。

 

壁と天井の仕上げは、漆喰塗り。窓のない洗面・脱衣室に対して、

調湿、防カビ、抗菌、消臭効果の向上に繋がります。

 

ライニング天板には、青緑を基調としたガラス質のモザイクタイル。
シンプルな空間の中に映えるのが、イタリアンレッドのコンセントプレートと、
モスグリーンのスイッチプレート。目を惹きます。プレートのお話は、コチラ≫

 

元々、洗面・脱衣室の入口に扉はなく、その中に扉付のトイレがありました。
それを洗面・脱衣室の入口に扉を設けて、トイレの扉を撤去しました。
そのことにより、洗面、脱衣室、洗濯機、トイレ、浴室がワンルームにまとまり、
広く感じるとともに、諸々な不便さを解消しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイレの背面には、パイプスペースの奥行きを利用した壁面収納。
ガラスはサンゴバンのアンティークな型ガラスで、

梨地にドット模様のデザインです。

 

床には、ヒバのフローリング。

ヒバは水に強いので、水廻りには適しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浴室は、ハーフバスユニット。
腰下がユニットバスで、腰上は在来で自由に作れるという浴室。
防水工事が要らないので、施工性も優れています。

 

戸建て住宅の場合、私どもの事務所では在来工法の浴室とする場合が多いのですが、
マンションの場合、直下階への影響を考慮し、高い防水性が求められます。
そこで安心なのが、このハーフユニットバスなのです。

 

腰上の壁は、お施主さんと一緒に選んだタイルが貼られております。
表面が波打っており、光の反射が美しい真っ白な陶器質タイル。
このタイルは色ムラがあって、レトロ感を惹き立てているのですが、
写真だとその魅力が伝わらなくて残念です。

 

開口部には、トイレの背面収納と同じレトロガラスが嵌められているのですが、
これまた写真ではその魅力が伝わらなくて残念です!
以前の浴室は薄暗かったのですが、このタイルと開口部のお蔭で明るくなりました。
しかも照明の灯りがタイルに反射して、汚れが目立たないのだそうです。

 

ハーフバスユニットですと、

壁や天井材の仕上げだけでなく、アクセサリーや設備機器も自由に選べます。
天井には、3室換気タイプの浴室換気暖房乾燥機を設置しました。
浴室の換気扇一台で、浴室、洗面室・脱衣室、トイレといった
サニタリーゾーン3室を一体に換気扇するシステムです。
各換気扇がバラバラに入切していたら、浴室の湿気が洗面室に引っ張られたり、
トイレの臭気が浴室に引っ張られたりしますよね(笑)

 

当初は大手メーカー3社にリフォームの提案を受けていたそうですが、
ハーフバスユニットは出来ない、3室換気の浴室換気暖房乾燥機は出来ない、漆喰は出来ないと言われ、諦めていたそうです、、、
たまたまの縁で、私どもと出会ったのですが、出来ない理由、出来る理由を説明したら、腑に落ちたようです。
建築家が良い悪い、大手メーカーが良い悪いではなく、お施主さん個人個人にとっての向き不向きだと思うのです。