週末、晴海トリトンスクエアにて『大江戸左官祭り』がありました。
全国から左官が大集合!
壁はどんなふうに塗られるのか見てみたい方、ぜひお越しください。
と言うことで、私もお勉強に行って参りました。
「これからの日本の左官」と題した座談会。
入口から人がはみ出るほどの大盛況。入りたいんですけど〜。
一番前に座って、お聞きしました。
松隈章さん司会、左官職人・久住章さん、原田進さん、挟土秀平さんのお話を聞く。
お三方とも、言わずと知れた日本を代表する左官職人です。
どの分野でも、職人の担い手が減少傾向にある中、左官は元気があります。
健康建材ブームだからではありません。
左官職人が自身の技術レベルを切磋琢磨できる自己表現の場を持っているからです。
久住さんを初めとする、左官を社会に「拓く・繋ぐ・育てる」活動が大きい。
野丁場(のちょうば)⇔町場(まちば)という建築用語があります。
野丁場は、建設業者が元請けとなって下請け業者を使うやり方。
対して町場は、伝統的な生産組織を引き継いで職人と発注者が直接係わりを持つやり方。
なんだか、現在の日本における建築家の存在問題と同じですね。
設計者が生産システムの裏に隠れていては、その力は発揮できません。
顔の見える仕事だからこそ、やりがいもあるし、技術力の向上にも努めるし、
自己表現の意欲も湧くし、何よりも施主にも喜ばれる。そして元気が出る。