蓮華寺 | 築紡|根來宏典

築紡

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2026年1月14日(水)

蓮華寺

京都市街を離れ、大原に抜ける途中にある小さなお寺さん。山門をくぐると、真っすぐに延びる石畳に歩みを誘われます。庫裏から入って書院へ。八畳二間続きの書院に、入側(畳廊下)と濡れ縁が廻るシンプルな構成。天井は高く、下がり壁が大きい。明かり欄間を設けていないため、重心が下がり、足元から抜けるようなパノラマ風景が広がっています。また強いコントラストにより陰影が強調され、奥行きを感じます。

 

柱が内から外に向かって、二間ピッチ、一間ピッチ、一間半ピッチで立っています。近代的な考えだと、この間隔を揃えたくなるのですが、このズレが空間の魅力を惹きたてているように思います。柱によって切り取られた風景が、座る位置によって変わり、動きがあるように感じます。紅葉の名所だそうですが、この時期に訪れる人はほとんどいません。青もみじの時期は、青々とした浄土世界が想像できます。今の時期は葉が落ち、柱が木立に溶け込む風景のようにも見えます。凍てつく冬の凛とした空気感。背筋の伸びる思いで、畳のうえに座してきました。心が洗われます。