同志社の創立者である新島襄とその妻・八重の私邸。1878(明治11)年に竣工。設計者、施工者ともに不明。通常公開では建物内部に入ることはできませんが、年数回の特別公開では入ることができます。この日は、大学の卒業式に合わせての特別公開日でした。根來研究室の卒業生が誘ってくれて、一緒に見学してきました。
外観は洋風なコロニアル様式、工法としては日本的な真壁造り。東、南、西の三面にバルコニーが回り、開口部には木製鎧戸、その上部には障子欄間が付いております。セントラル・ヒーティング、床の高さ、軒の深さなど、寒暖の差が激しい京都ならではの工夫が垣間見ることができました。明治11年に、このようなモダンな住まいがあったことに驚きです。