平安楽市で見つけた『木のカッター』専門店。これは買うしかないでしょ!ですが、選べない、、、木の個性を活かしたつくり。長さ、太さ、薄さ、柔らかさ、肌理、温かみ、、、すべて異なります。それが木の良さ、手づくりの良さでありますね。
まず気になったのは、黒檀、黒柿、屋久杉。どれも高級な材種です。この三つの中から選ぼうと思い悩んでいたら、面白い杢目のものが目に止まりました。『縮み杢』といって、枝の重みで幹に大きな荷重がかかり、繊維方向と直交するように表れる杢目。トチ、カエデ、ウォールナット等によく見られます。西洋ではバイオリンなどの弦楽器の甲板に重用され、日本ではトチが茶道具や工芸品として珍重されてきました。私が手にしたのはクスノキ。店主さん曰く、クスノキは大木にならないと出ない杢目だそうです。これ、気に入りました。何よりも、そういった会話が楽しい。しっくりと手に馴染みます。一緒に手に入れた牛革のペンケースにも馴染んでいます。