『つくばの曲り家』オープンハウスで好評だったコーナー柱のない和室。
小上がりの畳スペースの2面に障子を建て込んでいるのですが、
その角に柱や吊束がないのです、、、つまり鴨居が宙に浮いている訳ですね。
空間に一体感を持たせるためには、仕切りはない方が良いのですが、
来客時の寝泊まりを考えると、仕切りを設けたいと建主さんの要望。
設計サイドでディテールを考えて施工サイドに指示する訳ですが、
大工さん泣かせな仕事かな?と思いきや、難なく作ってくれました!
機能的にも視覚的にも邪魔にならず、空間が広く感じられると好評。
こちらは夕暮れ時、障子を閉めて、照明を灯した様子です。
ペンダント照明は、アングルポイズのレトロクラシック(84年前の復刻モデル)。
英国メーカーなのですが、元々はスプリング(小さなバネから車のサスペンションまで)製造会社。その工場で働く社員のために作られたスプリング式アームランプの実用性が脚光を浴びて誕生したメーカー。色褪せることなく世界中で愛されています。
そのランプシェードをペンダントにしたもの。色はエレファントグレイ。選定のポイントは、コードとランプシェードを繋ぐパーツが無垢の真鍮でできていること。
手づくりの痕跡を残すことを大切にした住まい。
インダストリーな照明器具も、この家の雰囲気にマッチしていると思います。