親世帯の和室から見た縁側の様子。
縁側が雁行しつつ奥に伸び、対岸には子世帯の和室を臨むことができます。
和室は向かい合いつつも、両世帯のLDKは、その配置が雁行しているので、
お互いの視線がズレ、暮らしの様子が窺い見えない構成になっています。
軒先には樋を設けず、雨水は軒先から垂れ流し。
近隣には樹木が多く、樋を付けても、すぐに葉っぱが詰まってしまうので。
雨落ちの位置には雨水を浸透させることとともに、
水跳ねを防ぐための砂利を敷いています。
その砂利と芝生との見切りには、瓦の小端立て。
エッジを設えるという意匠的なこともあるのですが、
芝生の根の広がりを抑える役割も担っています。
デッキ材は、薬剤を一切使用することなく、耐久性を高めた国産杉を使用。
埋木(うもれぎ)のような気品、温かみがあって、柔らかく、
優しい手触りと足触りの素材です。
お庭には、お母さま好みの枝垂れ桜を植えています。