先日、2017年度日本建築学会関東支部研究発表会に参加してきました。
発表者としてではなく、優秀研究報告集や若手優秀研究報告賞の審査員という役目がありまして。ここ十数年、お引き受けしているように思います。
そろそろお役目御免といきたいところですが、断ることができない状況でして、、、
発表者は、受賞候補者になる権利があり、その関係者は審査員にはなれません。
研究者の道に進んでいないワタクシメ、そういった意味で何のしがらみもなく、
重宝されているのだと思います。もちろん断る権利もあるのですが、
頼まれると断れないという仲間もいるのです。
さてさて本質は、そこでしょうか、、、私は人材不足だと思っています。
その要因は色々あるのでしょうが、どの業界も大変ですね、、、
と愚痴りたいわけではなく、参加することで得ることも沢山あります。
若い研究者の発表は、凄く刺激を受けますし、同世代や先輩方々の発表を聞くことは、視野が広がります。
今年は、ある大学を退官された名誉教授のような熟達した方の発表も聞くことができました。
研究とは、知の探究であり、思想確立の場でもあります。
社会に出ると、利益追求という現実的な仕組みに絡め取られ、自身を見失ったり、
良識な判断が出来ない状況に直面することもあろうかと思います。
しかし、自分が自分でいるためには、自身の信念を貫く精神力とともに、それを支える客観的思考力が必要です。
小学生の頃、自分は、なぜ勉強するのか、、、
高校生の頃、自分は、なぜ大学に行くのか、、、
大学生の頃、自分は、なぜ論文を書くのか(設計がやりたいだけなのに)、、、
答えを見つけれずに大人になったワタクシメですが、
30代前半は社会人大学院生となって研究に没頭し、毎年発表しておりました。
私自身まだまだ未熟ではありますが、そういったことに気づかされた場でもあるのです。