瓦の建築をつくりたい | 築紡|根來宏典

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2017年9月20日(水)

瓦の建築をつくりたい


9月16日(土)は、家づくり学校2年生の第4回目『瓦』の授業でした。

我々が向かったのは、群馬県高崎市と富岡市。
引率講師は家づくりの会の徳井正樹先生、
現地で指南いただいたのは屋根舞台の小林保さんです。

とても濃厚な授業内容で、大切に記録しておきたいと思っていたのですが、
カメラの不具合があり、写真が撮れていませんでした、、、
以下、メモ程度ですが、今回の探訪ルートを記しておきたいと思います。

その1:「離瓦(放熱瓦)」の実例見学で、徳井先生設計のお花屋さん『花扇』に。
 屋根舞台と共同開発した国土交通大臣賞受賞の第一作。

その2:「能瓦」の実例見学で、徳井先生設計の個人邸『M邸』に。
 江戸時代にルーツを持つ簡易瓦を進化させた瓦。

その3:瓦探訪のガイダンスとして、徳井先生の自邸『小坂山の懐』に。
 徳井先生と屋根舞台との取り組み、チャレンジのお話しに耳を傾ける。

その4:屋根舞台の小林さん自邸『うだつの家』を見学。
 瓦を知り尽くした小林さんが、屋根、壁、床へとふんだんに使った実例を前に解説。
 その空間に身をゆだね、昼食を戴く幸せな時間。

その5:瓦トンネル窯の見学と製造小史の解説に耳を傾けるため『Gallery瓦窯』に。
 昭和40年代に活躍した煉瓦造瓦窯内部をトロッコに乗って見学。

その6:瓦土窯の見学のため『平成だるま窯』に。
 昭和40年代までの約500年間、瓦製造を担った「だるま窯」の平成復刻窯。

その7:土素材の魅力(耐久性、素材感)を体感するため『富岡製糸場』に。
 2014年にユネスコ世界遺産登録と国宝に指定されていますね。
 明治5年竣工、棟長100mを超える木造煉瓦造の建築。
 西置繭所が保存修理中で、その屋根改修に参加している小林さんの声に耳を傾けます。
 ここから先はカメラに写真データが残っていました。その様子が、上の写真です。

改修のため、建物全体を仮囲いで覆い、瓦屋根の葺き替え中。
瓦を取り外し、野地板を表し、傷んでいる野地板を修理しているところ。
この後、建設当時と同種同様の工法、部材で瓦を葺き直すそうです。

こちらは、瓦の下に敷かれるのを待つ杉皮。
現在でいうルーフィング(防水シート)という役目を担います。

こちらは、建設当時に使われていた杉皮で、改修に当たって剝がしたもの。
上の袋に入れているものは傷んでいて使えないもの。
下のヒモで縛っているものは、大切に再利用するのだそうです。

煉瓦と瓦がふんだんに使われている富岡製糸場の建築群。

こちらは、東置繭所の内部空間の様子。
壁に煉瓦、柱を二本の梁で挟んだつくりで「木骨煉瓦造」という名の構法だそうです。

ちなみにですが、私の独立第一作目(10年前に竣工)の住宅で
『木骨の白い家』というのがあります。コチラ≫
富岡製糸場と同じく、柱を二本の梁で挟んだ特殊な構法をしております。

お恥ずかしながら設計当時は、富岡製糸場のことを知りませんでした、、、
同じような構法が、このような名建築であることが嬉しい。

根來宏典建築研究所