銀座には、ワクワク、ドキドキの路地が沢山あります。
銀座における路地の発生は、江戸時代に遡るわけですが、
関東大震災、東京大空襲による戦災、高度経済成長期のデパートを中心とした土地統合
といった歴史を経て、今に至っています。
特に東京大空襲の火災の影響は大きく、銀座一丁目から六丁目の大半は焼失。
焼失を免れた銀座七丁目と八丁目は、今も路地形成の痕跡が残っております。
路地の形成過程としては、江戸時代にはI型(通り抜け)が基本で、
その後の建物の建て替えなどにより、L型、T型、袋小路へと変遷していきます。
現在の銀座の路地は、昔のように生活感が溢れ出したり、
井戸端会議するようなが路地が残っているわけではありません。
その多くは、ビルとビルの谷間、
その谷間にはエアコンの室外機や排気ダクトなどが面しています。
上の写真のように、ビルに建て替えられる際、内包された路地もあります。
もともとあった路地への愛着を垣間見ることができます。