縁の繋がる家 子供部屋とロフトの設え | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2017年4月13日(木)

縁の繋がる家 子供部屋とロフトの設え


オープンハウス時に間に合わなかった障子、襖のお話の続きです。

上の写真は、末っ子Nちゃんのお部屋。
壁は、薄い紫色。この壁に白木の障子は似合わないので、ヴィンテージ感ある着色。
鴨居はなく、敷居のみ。敷居に沿ってスライドさせ、開閉することが出来ます。

その開口部から臨む景色。
吹抜に面しており、薪ストーブの暖かさを享受することができます。
吹抜には長さ3.5mのファミリーデスクも面しており、
カラバッジョペンダントライトが4基吊るされています。

デスクの背面には、男の子二人の部屋の出入り口。
上部の障子の向こうはロフト。ここの障子も、和室に合わせたデザイン組子。

ロフト空間は16帖。子供部屋とは吹抜で繋がっており、のぼり棒が配されています。
ロフトは両世帯で一体的に使えますが、3枚引きの板戸で仕切ることも可能。
障子は、薪ストーブの暖気がロフトに逃げるのを遮るために設けました。

障子を開けると、2階のファミリーデスク越しに、1階のリビングまで臨めます。
このことによって、空間的な広がりはもちろんのこと、家族の繋がりも期待できます。
障子を開け放てば、夏や中間期は重力換気を活かした風通しの良い空間にもなります。

親世帯からロフトに登る「互い違い階段」。子世帯側にも同様の階段。
ハシゴだと不便ですし、普通の階段だとスペース的にモッタイナイしということで。
引込戸を設けているので隠し階段(忍者屋敷)のようにもなっており、楽しい仕掛け。

廊下の右手には、両親それぞれのお部屋。
それぞれに1帖分のクローゼットがあるのですが、廊下にも折れ戸の付いた壁面収納。
収納量たっぷりの住宅です。

根來宏典建築研究所