古材・再生素材 その4 蘇った古建具たち | 築紡|根來宏典

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2016年11月9日(水)

古材・再生素材 その4 蘇った古建具たち


続いては、場所を変えて神楽坂。

古材、古建具を再利用した事例として、
安井先生が手掛けた『矢来町の路地と家』を見学させていただきました。
施工は(その2)でお話しした中島工務店さんになります。

路地を共有した2棟(別々の施主)の住宅をワンセットで設計しています。
上の写真の左手は「ギャラリー棟」と呼ばれ、祖父+親夫婦+子夫婦の家族構成。
右手は「カフェ棟」と呼ばれ、夫婦二人の家族構成です。

ギャラリー棟の螺旋階段を上がった2階の様子。
黄色く塗られた鉄骨らせん階段(現代的な要素)と古建具とが見事に調和。
扉の向こうは、寝室になります。

寝室も気兼ねなく見せてくださいました。
古建具を開けると吹抜になっており、ギャラリーを見下ろすことができます。
建主さんは、現代アートの作家さんです。

カフェには路地奥の裏庭から出入りするのですが、その出入り口の様子。
準防火地域なので、開口部は防火仕様。防火アルミサッシと古建具を2重にして、
アルミサッシが見えない設え。既成網戸に古い引手を取付。こだわっていますね!

根來宏典