ブルーノ・タウト「熱海の家」 | 築紡|根來宏典

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2016年6月29日(水)

ブルーノ・タウト「熱海の家」


湯河原の温泉宿を後にした我々は、ブルーノ・タウト設計の「熱海の家」を見学。

タウトが日本に残した唯一の建築。重要文化財にも指定されています。
相模湾を見晴らす崖地に、渡辺仁が設計した木造2階建ての住宅が建っています。
その住宅の庭は、土留め代わりに作られた人工地盤。その様子が、上の写真。

タウトが設計したのは、その地下空間。地下部分は、撮影禁止です。
地下といっても崖地なので、海側には開けています。

社交室、洋間、日本間が連なった奥行きを感じる空間構成、
自然との調和を図る断面計画、
磨き漆喰、竹、桐、檜、楢、チーク、神代杉、絹織物、敷瓦、、、
日本の伝統を取り入れた素材と色彩、
和と洋を取り入れた独自の表現手法は見事でした。

階段へと下りる階段。この躙り口のような扉は、タウトがあつらえたもの。
地下の快適性を高める重要な要素なのです。
日本の気候、風土にも配慮されたプランニングも秀逸でした。

ところで、タウト(1880-1938)をご存知でしょうか、、、
桂離宮を世界に広め、日本人の気づかない日本の魅力、
日本の美を見出した人物といえば、分かる方も多いかと思います。

タウト著の「忘れられた日本」。コチラ≫
現代人は、気づかぬ以前に、多くの大切なことを忘れていっているように思われます。
改めて、読みたくなった一冊です。

根來宏典