浮遊するボリュームと縦格子 @祐天寺の家 その2 | 築紡|根來宏典

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2016年1月13日(水)

浮遊するボリュームと縦格子 @祐天寺の家 その2

外観の様子です。

 

白いタイルのボリューム(1階)の上に、白壁(2階)のボリュームが浮遊する外観。

限られた土地面積を最大限に活用するため、2階のボリュームを2.7キャンチレバー(片持ち)させ、下部は車の駐車スペースとしました。

 

道路の向かい(北側)、写真左手(西側)にはマンションが建つ立地環境です。

その面に窓を設けても、カーテンを閉めっ放し(お見合い状態)の暮らしになってしまいます。
なので窓は設けておりませんが、中に入ると、プライバシーを保ちつつも、
明るく開放的なプランニングになっています。

 

2階北東角は、外観の象徴ともいうべきオリジナルのアルミ縦格子。
アルミは、経年劣化が少ないというメリットもあるのですが、
エッジの利いた型押し材なので、とてもシャープな印象になります。
色は、深みのある緑掛かったグレー。とても落ち着いた印象です。

 

格子の内側は、キッチンなどの家事動線と一続きになったサービスバルコニー。
透明の屋根も掛っており、洗濯物が道路から丸見えにならずに干すことができ、
景観への配慮にも繋がっています。
LDKが2階にあるので、ゴミの仮置きといったスペースとしても重宝いたします。

 

 

 

 

 

格子は、日が暮れると中の様子が浮かび上がって見えますが、
日中は外の方が明るいので、中を覗かれることはありません。
もちろん、斜めからだと内部の様子が見えませんね。