左官 その2 芸術作品 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2015年12月2日(水)

左官 その2 芸術作品


乾くのを待っている時間、富沢建材さんの社内を見学。

上の写真は、左官に混ぜる顔料。
色のこと、産地のこと、特徴のこと、希少価値のこと、、、富沢社長に質問攻め。

倉庫には、お宝が眠っています。
富沢社長と仲良くしていると、珍しい土が手に入ったら、こっそり教えてくれるようです。

こちらは、巨匠・榎本新吉さん監修による名だたる左官職人たちの『塗り壁展示室』。
大河ドラマ「真田丸」の題字を左官で描くとして話題の挾土秀平さん、
磨きの名人・小沼充さん、今回の左官指南役の上遠野さんの師匠・平岡祐紀さんの作品などが飾られています。ちなみに小沼さんは、4年前の左官の指南役であります。コチラ≫

一通り見終わった後、若き左官職人・古川さんが自身の作品をお披露目してくれました。
おぉー凄いーと、芸術性は感じるのですが、何が凄いのか素人目には分からない、、、
古川さんの解説をお聞きし、ただ、ただ感嘆。本当に凄い技術です。

左手の方が、その古川さん。泉さん曰く「挾土を超えたね」と、、、
これを見た富沢社長もビックリ。あまり多くを語らない社長が乗り出してきました。
目利きの二人が真剣に語っています。

私が特に凄いと思ったのは、この磨き。普通、凹凸があっては磨けないはずです。
凹凸と磨きの関係は、古川オリジナルなので公表しませんが、地道な努力があったはず。
すっかり古川ワールドに魅了させられてしまいました。

さてさて、我々の作品は、乾いたかしら、、、乾きの遅いものは、ストーブの傍に。
材料の配合や、混ぜ方の関係で、こんなに水の引き具合に差がでるものか、、、
ということも学べました。掻き落としまで、もう少し。

根來宏典