『目黒の住宅』現場にフローリングが届きました!
貼り始めるのを待ちきれず、、、
梱包を解いて、数枚並べてもらいました。
フローリングは、貼りながら養生をしてしまうので、
これを逃すと、完成前のクリーニングまで見納めになってしまいます、、、
ですのでお施主さんにも現場に来てもらい、一緒に見てもらいました。
今回の素材は「オーク」。
オークといえば、古くからウイスキーやワインの樽や、高級家具に使われる素材で、
日本でいうと「ナラ」や「どんぐりの木」ですね。
重厚、強靭、耐久性が高い、木目の荒さが特徴です。
ここで使うのは、180mmの幅広材。重厚感がより惹き立ちます!
そして今回は、その木目の粗さを活かした「浮造(うづくり)」としています。
浮造は、表面を磨き、木目の凸凹を浮かび上がらせ、見た目を美しく見せる技法です。
1枚当たりの長さは、1820mm。
普通なら「乱尺貼り」か「りゃんこ貼り」とするのですが、
今回は「すだれ貼り」とします。
上の写真の様に、同じ長さの材を幅方向の接合面を揃えた貼り方です。
その貼り方を棟梁にお願いしたところ、現場に緊張感が漂いました、、、
実はこの貼り方、フローリングの品質や、施工精度が求められ、
接合面の目違いなどにも細心の注意が必要です。
特に今回は、床暖房が入っているので、さらに注意が必要です。
それをその場で指摘しながら、出来ないとは言わず、
出来る方法に頭を捻る棟梁、やはり信頼できます。
そんな現場の風景を見ていた建主さんから「現場にて詳細を打ち合わせて、
その場でどんどん話し合い、決定していくみなさんの姿は、今後、わたしたちにとって、
完成した家を大事に使える良い記憶となりました」とのお言葉。
建主さん、職人さんたちに恵まれた現場です。
根來宏典