目黒の住宅 木摺り下地 | 築紡|根來宏典

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2015年7月17日(金)

目黒の住宅 木摺り下地


『目黒の住宅』の外壁の「木摺り下地」の様子です。

最終的な仕上りは、塗り壁となるのですが、
その下地材を「木摺り下地」としています。
木摺り下地とは、80×11mm程度の杉板を隙間を空けて貼った左官下地のこと。
日本古来のものですが、近年見られなくなってきた工法です。

外壁の工程としては、
透湿防水シート⇒通気胴縁⇒木摺り⇒アスファルトフェルト⇒ラス網⇒モルタル⇒ファイバーネット⇒シーラー⇒仕上げ下塗り(鏝)⇒仕げ上塗り
と進みます。

塗装済みサイディングの場合、通気胴縁の上に貼るだけの工程ですから、
その手間の違いは歴然ですね。
また近年は、サイディングの上に左官仕上げをする工法もありますね。
どれが良いということではないのですが、木摺り下地は手作り感があり、愛着が湧きます。

内部同様、仕上がってしまえば隠れてしまう部分ではありますが、
外部も丁寧に現場は進行中です。

根來宏典