古びたキッチン | 築紡|根來宏典

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2015年2月4日(水)

古びたキッチン


建主さんより「キッチンの面材は古びた感じ」という相談が、、、

古びた、ダメージ、アンティーク、ビンテージ、、、
言葉の表現で、受け取り方は様々ですが、なんだか面白そうですね。

いくつかの素材を検討してみたのですが、
上の写真のものを提案してみようと思っています。
北海道産ナラ材15mmのフローリングを、わざと傷つけ、雨曝しにしたもの。
乾燥技術も含めた良質なもので、フローリングですから、もちろん実もあります。
巾90mmと75mmを混ぜて使っても面白いかも、、、

下の写真の上半分は桐油を塗った物、下半分は無塗装です。
同じ素材なのですが、ダメージ具合によって色が異なるのが面白いと思います。
桐油を塗っているのは、経年変化とともに、より美しい飴色になるからです。

古材を手に入れるという選択肢もあるのですが、実や品質の安定などなど難しい課題も生じます。
ラフに作ることによって魅力を出すこともできるのですが、
今回の建主さんは、シッカリとした作りでありながら、古びた感じがお好みのように思います。

自身が使い続けることにより、ビンテージ感が増していくこと、
良質な無垢材を使うと、そんな魅力もあります。
喜んでくれるかな、、、

根來宏典