家づくりギャラリーに素敵なタイルを貼りました。
私達が活動しているNPO法人家づくりの会の事務局が
千代田区三番町(市ヶ谷)にあります。家づくりの会については、コチラ≫
家づくりギャラリーは、その家づくりの会の事務局であるとともに、
建築家との家づくりの魅力を情報発信すべく様々な機能も併せ持ったギャラリー。
タイルは、名古屋にある「ベイス/横井さん」のタイルで、その横井さんのタイルの東日本エリアの施工は「マイスターワコー/和田さん」になります。
我々は、この二人を会社名で呼ばず、横井さんのタイル、和田さんに貼ってもらうと個人名で表現します。
家づくりの会の建築家たちが好意に接している最強コンビなのです。
タイルというのは、素材そのものも奥深いのですが、目地が肝心で、意匠に大きく影響を与えます。
つまり良い素材のタイルを選ぶのと同時に、目地を詰める良い職人さんがいないと、素材の良さが惹き出せないのです。
上の写真は、和田さんと若い職人さんが目地に盛ったモルタルの
乾燥状態を見極めているところです。
そして、いよいよ、盛ったモルタルを書き落としていきます。
こちらの職人さん、若いと言っても、タイル職人歴20年だそうです。
21歳の時に専門学校を出て、すぐに和田さん、横井さんに出会ったそうです。
「和田さん、横井さんに出会っていなければ、今の自分はなかった」と言います。
もちろん仕事としては、横井さんのタイル以外にも貼るのですが、「やっぱ、横井さんのタイルは違うんですよね~」と言いながら、本当に楽しそうに貼っています。
一通り、目地を書き落とし、フラットにしたら、次は、仕上げ目地。
ここでは『シノギ目地』でお願いしました。
埃がたまらないように斜めにモルタルを詰める技法で、
名前を聞いても御存じないタイル屋さんも多いとか。
もちろん手間と腕が必要な技法です。
横目地の陰影も強調され、とても良い感じに仕上がります。
目地を一本一本、細い鏝で、そぎ落としていきます。
仕上がりは、こんな感じです。
素朴で、手作り感があって、温かみがあって素敵です。
シノギ目地以外にも、少しだけ別の目地(サンプル的)にもしてあります。
こちらは『ツラ目地』と言いまして、
最初に盛ったモルタルを書き落としたままの状態。
もう一つ『ササラバキ目地』と言いまして、
目地を刷毛引きし、少し目地面を引っ込めたもの。
今回は白いタイルを貼ってもらいましたが、もちろん色んな色のタイルがあります。
ただ横井さん曰く、この白を出すのに試作を積み重ね、本当に苦労したそうです。
タイルの色と、目地の色について、もう少し知りたい方は、コチラ≫
写真が下手でスミマセン、、、実物は格段に素敵です!
横井さんのタイル、和田さんにタイルを貼ってもらいたい方、
実物を見に、家づくりギャラリーに足を運んでみてください。