建築知識7月号にて、連載『住宅ディテール最新版』を執筆しました。
部位別詳細図集です。連載企画の意図としては、
コストや耐久性、施工性や意匠性など、「納まり」に求められる要素はさまざま。
経験を重ねる過程で身につく技術だけに、悩みもまた奥深いもの。
そこで本連載では、気鋭の実力派設計者が自身のディテールを徹底解説。
豊富な事例をもとに、納まりのポイントを部位・部屋ごとに紐解きます。
石井秀樹さん、村田淳さん、根來の3人による連載です。
今月は、第9回目『外部開口部』として、
視線や日光を遮る、採光と通風の役割を分ける、採光に徹するを取りまとめ。
外部開口の設計には、いろいろな考え方があります。
前回『木製建具の大開口』は、建築表現や空間設計といった機能を超えた側面からアプローチ。
そこで今回は、採光や通風・防犯といった機能面にフォーカスしております。
開口部は2か所にバランスよく配置すれば事済むと思われがちですが、
期待される機能を整理すれば、大きさ、開閉方法、透過性、素材など、
デザイン的な要素を絞り込むことができます。
暮らし方に最適化した機能が、快適な住環境を提供することに繋がります。