杉の巾ハギ材 | 築紡|根來宏典

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2012年7月13日(金)

杉の巾ハギ材


昨日は、埼玉県飯能市にある『協同組合 フォレスト西川』に行ってきました。

フォレスト西川さんでは、西川材を中心とした国産材をプレカットしております。
西川材とは、「江戸の西の方の川から来る良い材木」というのが由縁だそうです。

さて今回の目的は、巾ハギ材の勉強です。
巾ハギ材とは、ある一定のワイドの無垢板を繋いで1枚板にした材です。
いわゆる集成材と違いは、ピッチが大きいので見た目が良く、接着剤が少なくてすみます。
またフィンガージョイントがないことも魅力です。

その一定のワイドとは、自由なのですが、鴨居や敷居の転用や端材を利用するので、
105を削った100mm、120を削った115mmが多いようです。
上の写真は、その接着する前の材です。

こちらは、接着する際に用いるプレス機。
最大サイズは、900×5000まで可能だそうです。

プレス接着された板材。

その板材を、こちらのサンダーで綺麗に磨きます。こちらもワイド900まで可能。

プレス接着する前には、人工乾燥が掛けられております。
こちらでは、80度程度の中温乾燥を行っているそうです。
乾燥時間は、板材で1週間ほど、柱や梁などは2週間ほど掛かるとか。

ちなみにこちらは、その巾ハギ材で出来たテーブルです。

日本の森林資源や林業の問題については、私が語るまでもありませんが、
特に戦後以降の「拡大造林政策」による杉材が豊富にあります。
杉は柔らかく、温かみのある材料です。
こう言った材料をドンドン使っていきたいという勉強会でした。

根來宏典