環境に逆らわない建築 @屋久島レストハウス その4 | 築紡|根來宏典

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2012年1月17日(火)

環境に逆らわない建築 @屋久島レストハウス その4

南西から見た建物の様子です。

 

屋久島の自然環境は厳しい。
まず亜熱帯地域に位置する島ゆえ、暑く、太陽の日差しがキツイ。
また「月のうち、35日は雨」と表現されるほどの降雨量です。風が強いため「雨は上からではなく、横からでもなく、下から降る」とも言われております。

 

これらの環境に逆らわない建築。単純な形態に庇を出す。シンプルな回答です。
庇は南側に2.4m、東・西側は0.9m出しております。
外壁に用いられた(黒い)杉板の耐久性を高めることにも繋がります。

 

 

 

西日の厳しいエリアに、閉じた(開口部の少ない)ミュージアムを配置したこともポイントです。
そして停電も多い、、、電気がなくても居心地を良くする建築を目指しました。

 

屋久島は、2000m近い山々が連なり、亜熱帯にありながら冠雪が見られ、
多様な植物、固有の野生哺乳類、ウミガメ、豊富な湧水に恵まれ、屋久杉が自生している。
この厳しい自然環境があるからこそ、これらの屋久島の魅力があるです。