根來宏典建築研究所

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2018年1月26日(金)

土間と吹抜と暖房と @焼杉に包まれた優しい木の家 その8

キッチンの上部は、2階の中庭に面した吹抜になっており、

明るい陽射しを取り入れるとともに、

和室からは青空や星空を見上げることができます。

 

土間とLDKは障子で仕切れるようになっていますが、

一つの空間として繋がっております。

吹抜もありますので、2階とも一つの空間として繋がっています。

 

土間空間が寒いのは、ある意味当然であり、空間が繋がっているとそちらも寒くなるのも当然です。ですので、土間にも床暖房を入れました。

床暖房は、建物の基礎全体に蓄熱させるものを採用しており、

その輻射熱を活かして家全体を優しく温めます。

 

フローリングを直接温めるものではないので、無垢材も使えます。

建主さん曰く「あまりに快適で、もうこの床暖房なしでは生きていけない」と。

ちなみに風通しが良い住宅でもありますので、エアコンなしで暮らしています。

 

暖房の選定って、悩みますよね。電気式なのか、温水式なのか、、、

熱源は、電気、ガス、灯油、ハイブリッド、、、

さらには薪、ペレット、パッシブデザイン、太陽熱、地熱、オンドル、、、

 

どれが一番ということはありません。

建主さんの好み、空間のつくり方、素材の選定、立地、イニシャルコスト、ランニングコスト、、、諸条件の中で、その最適解を探ります。

設計の自由度とは、そういった考える力を持つことだと思います。

 

 

今回採用したものは、土間コンクリートを蓄熱体とし、温水で家全体の床下(土間)を温めるもの。コンクリートの温まりやすく、冷めにくいという特質を活かしたものです。熱源は、電気式ヒートポンプ。いわゆるエアコンの室外機と同じです。

電気代が安価なのが最大の魅力であり、夏には床下冷房として活用することも可能です。電気消費のピークシフトである深夜電力を使えば、なお経済的なのです。

 

基礎の上に、断熱材を全面に敷き込み、蓄熱コンクリートの割れ防止メッシュと床暖房配管の施工状況。この後、厚さ100mmの蓄熱コンクリートが打設されます。

写真右手、温水パイプを縦に配管している部分が、この家の象徴でもある土間空間。

結構な面積を占めていることが分かるかと思います。

土間空間も居室同様、暖かい空間となるように計画しました。