根來宏典建築研究所

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2011年10月12日(水)

管理建築士講習


昨日は、管理建築士講習で、一日缶詰でした。

管理建築士講習の是非については、建築士サイドから様々な異論が出ております。
私自身は、講習の意義は認めており、良いことだと思います。とても勉強になりました。
ただシンドイ。何がシンドイって言うと、長時間拘束されるからではありません。
授業がつまらない訳でも、眠い訳でもありません。

もともとの講習の目的が、構造計算書偽装問題事件による建築士に対する国民の信頼喪失が発端。
講習会の開始は、そこから始まります。
内容を進めても、そのフレーズが、あちこちに散りばめられています。
「あなたたち建築士は、社会に信頼されていない」と、洗脳されているようです。
なんだか暗い気持ちになって、自信喪失、将来への業界不信を抱きました。

そもそもの問題は、構造計算書偽装によって表出された『建築士の下請けシステム』であるはずです。
日本における建築士の位置づけの根幹が間違えていることです。
建築士の下請けシステムがある限り、構造計算書偽装に類した問題は解決しません。

施主が、直接、建築士に設計依頼するようにしなければ、建築士は本来の職能が発揮できません。
医者や弁護士が社会的地位が高いのは、直接、クライアントから依頼を受けているからです。
施工会社下請けであったり、内部関係建築士では、施工会社の利益のために働かざるを得ません。
まして構造計算書偽装問題事件のように、設計事務所→建設会社→デベロッパー→コンサルと言った
上に巨大システムが隠れていれば。
もちろん、設計報酬も全うには廻ってきません。

お勧めの本、イーホームズ社長・藤田東吾著『月に響く笛 耐震偽装』。
耐震偽装問題の暴露本ではありません。真実本です。
多くの人が、問題の本質を見失い、記憶から抹殺されているのではないでしょうか。

講習会の本質を見直し、建築士の明るい未来を期待します。
次は『一級建築士定期講習』です。

根來宏典