

縁の繋がる家
両親2人、夫婦2人+子供3人が暮らす二世帯住宅。大きな特徴としては、縁側が長いこと。両世帯のLDKや和室を外部空間で繋いでいます。外壁の黒い板張りと、飴色をした軒天とのコントラストが美しく、雁行しながら奥へ奥へと繋がっており、その全長は25メートルもあります。
玄関は共有し、荷物の多い子世帯には玄関クロークを兼ねた5帖の内玄関を設けています。ロフト空間は、16帖あり、吹抜を介して下の子供部屋と繋がっていたり、両世帯が大きなロフトを共有できるように階段は2か所とし、世帯間で回遊できる構成。子世帯には7.5帖の吹抜があり、それに面して長さ3.5mのファミリーデスクがあります。そこから見る景色は、室内に薪ストーブが鎮座、その背面に手づくりタイルが貼られ、大きな窓の向こうには、祖父母が住む瓦屋根の実家が臨めます。
板張り天井、焼竹網代天井、江戸から紙、深岩石、花ブロックといった素材をはじめ、こだわり所が満載で、大工さん、職人さんたち手づくりの痕跡が詰まった住宅です。
場所 | 埼玉県東松山市 |
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用途 | 二世帯住宅 |
延床面積 | 217.78㎡(65.88坪)+ロフト19.87㎡(6坪) |
構造・規模 | 木造・2階建て |
写真 | 上田宏 |
施工 | 躍升建設 |