夏の風物詩 | 築紡|根來宏典

築紡

築紡

loader
ブログ
ブログ

2025年7月29日(火)

夏の風物詩

『秦家住宅』の建具替えに根來研究室の学生たちと一緒に行ってきました。その様子が7月24日(木)の読売新聞に掲載されています。読売新聞オンラインは、コチラ≫

 

江戸初期の元禄13年(1700)に薬種業を創め、昭和61年までの12代に渡り小児薬「奇應丸」の製造卸業を商ってきた秦家。建物は蛤御門の変(1864)で焼失後、明治2年(1869)に上棟されたもの。江戸時代後期の京商家の趣が残る表屋造りの町家。今も普通に暮らしている住まい。建具替えは、蔵に仕舞われている藤の敷物(むしろ・あじろ)や簀戸、御簾を取り出し、冬から夏の装いに取り換えていく京都・夏の風物詩。このような暮らしの文化は遺していきたいものですね。