奈良市にある大和文華館にも行ってきました。1960年開館。設計は数寄屋建築を独自に近代化した建築家・吉田五十八(1894-1974)。池を臨む高台に立地。庇の強調された水平ラインが美しく、海鼠壁と虫籠窓がお出迎え。展示室中央には竹の庭が据えられ、閉鎖的になりがちな美術館でありながら、自然を感じる日本的な空間となっています。裏手はピロティになっており、柱と梁で構成された力強い構造。バルコニーからは池越しに春日山や平城京を望むことができます。丘陵地を活かした園路で、季節の花木が楽しめます。アジサイの小径を散策。満開にはちょっと早かったです。

