奈良県大和郡山市にある慈光院へ。境内全体が茶席の風情で、茶人・片桐石州が建てたもの。木陰くぐる参道は、石畳に水が打たれて涼しげ。入母屋造茅葺の書院は田舎風の佇まいで、1663年に建てられたもの。書院に腰を下ろし、お抹茶をいただきました。庭と一体となったパノラマ景色は圧巻です。小間は二つあって、ひとつは三畳・逆勝手、もうひとつは二畳台目・亭主床の構え。本堂の天井には墨絵の雲龍の墨絵が描かれておりました。お食事もいただきました。欄間テーブルと根来塗のお盆に載せて。冷房のないお部屋でしたが、心が潤いました。研究室の学生が「先生、日帰り旅行しましょうよ」との企画。

