比叡山延暦寺の門前町として栄えた『坂本』を散歩。美しい石垣や里坊が残る歴史情緒あふれる街並みで、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。この堅牢無比な石垣は、穴太衆と呼ばれる石工集団が積んだもの。穴太積は信長が安土桃山城の際に導入し、その後、大坂城や江戸城をはじめとする城郭や寺院などの建築に広まりました。里全体は琵琶湖に面した傾斜地に立地し、慈眼堂の奥に据えられた十三体石仏群も湖を眺めるように安置されています。
お昼は延暦寺御用達のお蕎麦屋さんにて食事。享保元年(1716)創業。現在の建物は1887年築で、国の登録有形文化財に登録されています。中庭は比叡山と琵琶湖を模した築山枯山水。前庭にある井筒の上には織部焼の滑車を備え、比叡山からの清涼な水をくみ上げる様を表しているそうです。