3.11です。忘れてはならない、あの日。今年も学生と一緒に仙台市荒浜地区に行ってきました。仙台駅から電車とバスで40分ほど。車窓より、かさ上げ道路や津波避難施設を眺めつつ到着。あれから14年。かつてここに人の営みがあったのか、、、思えない。震災遺構の荒浜地区住宅基礎や荒浜小学校からは、津波の脅威が伝わってきます。慰霊碑に手を合わせてきました。何か会話をするでもなく、無言の時間。胸が締め付けられる思い。東北に行かないと、現地に行かないと学べないことがあります。
学生への設計指導で私が常に言っているのは「賞を獲るためにやるのではない」そして「自己顕示的な建築をつくるな」と「自分の世界にこもるな」ということ。建築の社会性を問うてほしい。人の痛みがわかる設計者になってほしいと思っています。