滋賀県大津市にある石山寺に足を運びました。京都市街から大津や琵琶湖に向かうには、地下鉄東西線を使って山越えすれば、とても便利な位置関係。石山寺は紫式部ゆかりの寺。大河ドラマの関係もあり、多くの人が足を運んでいます。
建築的には、日本最古にして最も優美と言われる多宝塔(国宝)があり、奇岩である硅灰石(天然記念物)の上方にそびえ立っています。また滋賀県最古の木造建築物とされる本堂(国宝)は、総檜皮葺の屋根が美しく、足元は崖に張り出した懸崖造りの建築。伽藍は山肌に築かれ、山寺のようであります。月の名所としても知られ、月見亭からは琵琶湖の向こうの北比良の山の稜線まで望めるそう。月見亭も懸崖造りであり、懸崖部分は板で覆っているので楼閣のよう。重厚な屋根を4本の柱で浮かせた軽やかな様相。サクラの季節に再訪したい。